飛灰処理装置の開発

石炭火力発電所から出る石炭灰のうち、飛灰(フライアッシュ)には重金属(鉛、亜鉛、カドミウムなど)を含み、そのままでは有害な物質が溶出してしまうので埋め立てられません。また処理がおいついておらず、日本国内だけでなく他国でも問題となっております。

HELIXの処理装置は、飛灰に対し高温で溶融し有害物質の溶出を抑制する処理を行います。

HELIXの飛灰(フライアッシュ)処理装置の特徴

技術的要素

飛灰(フライアッシュ)を1,600℃以上で表面硬化させて無害化する。
→処理後のスラグは路盤材などへの活用が可能

※詳細は後述「水プラズマによる飛灰無害化処理のメカニズム」にて

経済性

処理装置の製造費用について、溶融炉に対し少額
→投資に対する回収が溶融炉に比べ短期間となる

水プラズマによる飛灰無害化処理のメカニズム

・石炭灰融点/1,600℃未満
主成分/二酸化ケイ素(融点を超えると熔融、冷えるとガラス状に固化)
・水プラズマで、超高温による完全熔融(3,000~20,000℃以上)
・シャワーリングで急速水冷しスラグ化・造粒(有害物質封入)

処理プラント概要

電源装置、熱交換器、クーリングタワーが収納されているコンテナ2(弊社呼称)は構成変わらず、コンテナ1の構成を変更し、トラック型に積載されている粉体供給機(=飛灰供給機)、水洗ブース、生成された物質の排出装置(新規装置)、仕様書作成に際し入念に吟味して選定し、粉塵対策を行います。